写真集(A4判変形、96ページ、オールカラー)
撮影 山崎エリナ
発売中!
<内容>
トンネルが出来ていく過程をカメラに収めた画期的写真集!
トンネルは、形状の美しさや光と影がもたらす独特な魅力をもつ構造物。
本写真集は、新しく造られようとするトンネル工事に山崎エリナさんが密着、準備段階から完成まで、その時々にトンネルが見せる表情と、そこで働く技術者たちをカメラに収めることに成功。これまでになかった画期的作品です。
工事中のトンネルに足を踏み入れると、未知の洞窟を見つけた探検隊になったような気持ちになる。
薄暗い中、ぬめっとした土を踏みしめながら、慣れない長靴で歩いていく。
ところどころに重機の通り過ぎたローラーの跡が恐竜の足跡のようで、ドキッとする。
作業現場へ近づいていくと、まばゆい光と激しく鳴り響くドリルの音に吸い込まれそうになった。
まるでアドベンチャー映画の世界に入ったようだった。(あとがきより)
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トンネル建設は、大きく、準備、掘削、コンクリート打設という三段階の工事に分けられます。本写真集は、山の木々に印を入れ、木々を伐採して周辺を整え、山の神様に祈願をして安全を祈るというところから始まります。
わずか1メートルずつ固い岩盤を爆破して掘り進め、山が崩れ落ちないよう細心の注意を払いながら掘削していく技術者たちの表情、トンネルの先端から光が差し、貫通したときの喜び、トンネルをおおう防水シートが輝く幻想的な世界等々、一本のトンネルができていく過程がこんなにも芸術的なものになるとは、と驚かれることでしょう。
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<山崎エリナプロフィール>
写真家 兵庫県神戸市出身。1995年渡仏、パリを拠点に3年間の写真活動に専念。40ヵ国以上を旅して撮影を続け、エッセイを執筆。海外での評価も高く、ポーランドの美術館にて作品収蔵。第72回アカデミー賞にて名誉賞を受賞した映画監督アンジェイ・ワイダ氏からもその作品を高く評価された。ダイオウイカで話題になった自然番組・NHKスペシャル「世界初撮影!深海の超巨大イカ」では、スチールカメラマンとして同行し深海撮影。
2018、19年に「インフラメンテナンス写真展」を福島、仙台、東京ビッグサイト等にて開催。橋梁、トンネル、道路のメンテナンス現場を撮影した写真集『インフラメンテナンス~日本列島365日、道路はこうして守られている』発刊。その一連の活動に対して、インフラメンテナンス大賞優秀賞(国交省)を受賞。
写真集に、『アイスランドブルー』(学研)、『サウダージ』(初版 ピエブックス)、『千の風 神戸から』(学研)、『ただいま おかえり』(小学館)、『アンブラッセ~恋人たちのパリ~』(ポプラ社)、『三峯神社』『インフラメンテナンス~日本列島365日、道路はこうして守られている』『Civil Engineers 土木の肖像』(以上、グッドブックス)がある。