教科書によって、こんなに違う歴史記述!
問答無用型、イメージ刷り込み型、思想誘導型……。
習った教科書によって、ぜんぜん違う“日本人”が生まれる!
史実に忠実な教科書はどれだ!?
全7社の教科書を徹底比較!
◆令和4年度から新たに必修科目となる高校「歴史総合」。近現代史に重点を置き、日本史と世界史を融合的に学ぶ、グローバル時代にふさわしい新教科です。
その目的は、「国家及び社会の有為な形成者」を育てることで、その方法は、「主体的・対話的で深い学び」とされています(学習指導要領より)。
この目標に合致する教科書になっているか、全7社の教科書を徹底比較し、判定します。
◆本書でとりあげているのは、近現代史で重要な次の8つの事項です。
攘 夷 ─ 対外強硬か、独立維持か
日清戦争 ─ 朝鮮侵略か、友邦国化か
台湾統治 ─ 植民地か、新領土か
日露戦争 ─ 帝国主義戦争か、自衛戦争か
朝鮮統治 ─ 収奪か、発展か
満洲事変 ─ 日本は断罪され、世界から孤立したのか
日華事変 ─ 侵略か、引きずり込まれたのか
大東亜戦争 ─ 侵略戦争か、自衛戦争か
◆上記のそれぞれのテーマについて、「教科書記述の問題点」、「教科書が教えるべき史実」、「各教科書の判定」をしています。
さらに、その時代の「課題」を全身で受け止め、対応しようとした先人の生き様を紹介しています。
◆紹介されているのは次のような方々。読者の皆様は、どれくらいご存じでしょうか。
佐久間象山 独立維持のシナリオ・ライター
明治天皇 軍艦建造費下賜と開戦への消極姿勢
八田與一 台南百万の農民の暮らしを豊かに
小村寿太郎 いかに講和に辿り着くか
朝鮮殖産銀行(の方々) 日韓一体で高度成長を牽引
白川義則 重光公使と共に上海の戦火を止める
汪兆銘 われは苦難の道を行く
今村仁 インドネシア独立戦争に命を捧げる
◆そして、最後に「総合判定」。どのような判定になるか、ぜひ、本書でお確かめください!
◆著者プロフィール
伊勢雅臣(いせ・まさおみ)
大手製造企業の社員留学制度により米国カリフォルニア大学バークレー校に留学。経営学修士(MBA)、経営学博士(Ph.D.)を取得。イタリア現地法人社長、米国現地法人社長などを歴任。ビジネスの傍ら1997年にメールマガジン「国際派日本人養成講座」を創刊、以後24年にわたり発信を続け、現在の購読者4万人。筑波大学・日本語日本文化学類・非常勤講師。
著書に、『世界が称賛する 日本人が知らない日本』『世界が称賛する日本の経営』『学校が教えない 本当の日本史』、など多数。近刊に、『この国の希望のかたち』がある。