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国難級の災害が起きる危険度が世界一で、パンデミック等の緊急事態にも対応できる法律もなく、中国・北朝鮮の暴走にも国家として対応できない我が国 日本。
災害、感染症、国防といったオールハザードの視点で、日本のおかれた恐るべき現実と、現状打破の視点を示す。
著者 濱口和久(はまぐち・かずひさ)
拓殖大学大学院地方政治行政研究科特任教授・防災教育研究センター長
昭和43年熊本県菊池市生まれ。防衛大学校材料物性工学科卒、日本大学大学院総合社会情報研究科修士課程修了(国際情報修士)。防衛庁陸上自衛隊、元首相秘書、日本政策研究センター研究員、栃木市首席政策監(防災・危機管理担当兼務)などを経て、現職の他に一般財団法人防災教育推進協会常務理事・事務局長、ニューレジリエンスフォーラム事務局長、共同PR総合研究所客員研究員、政策研究フォーラム理事、近江八幡市 安土城復元推進協議会副会長などを務めている。
著書に『だれが日本の領土を守るのか?』(たちばな出版)、『日本の命運 歴史に学ぶ40の危機管理』(育鵬社)、『戦国の城と59人の姫たち』(並木書房)、共著に『日本版 民間防衛』(青林堂)などがある。
<目次より 主な項目>
第1章 国難級の災害と隣り合わせの日本
世界で最悪のリスク都市・東京/首都直下地震778兆円、南海トラフ巨大地震1410兆円の被害予測/約30年間隔で噴火していた富士山/いま富士山が噴火したら……
第2章 災害の歴史から学ぶ行動原理
「想定外」をいかになくすか/地域に残る碑が救った生命と救われなかった生命/自分の地域は自分たちで守る「津波てんでんこ」の言い伝え/災害時に必要な「人財」
第3章 ハザードマップは万全か
ハザードマップの落とし穴/自分の目と足でつくるオリジナル・ハザードマップ/防災タイムラインで身の処し方を「見える化」する
第4章 地域防災力に不可欠な消防団
消防団不要論を一変させた阪神・淡路大震災/地域の安全確保のために働く/自主防災組織と消防団の連携/将来への人材育成
第5章 自衛隊の災害派遣のあり方を問う
自衛隊は「便利屋」なのか/伊勢湾台風と災害派遣/民間企業が支える予備自衛官等制度
第6章 新型コロナウイルスの最大の教訓
司令塔の基本はオールハザード型/「感染症対策は国防問題」は世界の常識/浮き彫りになった医療界の課題
第7章 政府・自治体の危機管理態勢の現状
いざとなったとき政府はどう動くのか/災害対策の最大の欠陥/地方自治体に住民を守る意志はあるのか/日本の避難所環境水準は世界最低レベル
第8章 「緊急事態」を想定しない日本国憲法
日本人は「最悪の事態 拒否症」か?/「災害緊急事態の布告」は使われなければ意味がない/緊急事態条項の必要性 /日本国憲法は恐るべき人権無視の欠陥憲法
第9章 中国の「国防動員法」の危険度
台湾統一と日本のリスク/日本にいる中国人が蜂起する/時間をかけて準備してきた中国/日本政府は早急に対抗措置を
第10章 やられっぱなしの領土問題
じつは千島列島と南樺太も北方領土/火事場泥棒のごとく占拠された竹島/北海道の占領を阻止した樋口中将の決断/北海道二分割の危機
第11章 日本に不可欠な「民間防衛」
核戦争の危機と民間防衛/各国の核シェルター事情/アナウンスだけで終わっているJアラート/平和ボケの象徴としての高速道路、原発警備、送電網
第12章 病院船は無駄なコストか
海外の病院船事情/日本の病院船の歴史/巨大地震で求められる海からのアプローチ
第13章 オールハザード型危機管理の先駆者・濱口梧陵
知られざる偉業/国防思想の芽生え/有事に備えて自警団を結成/スイスに先んじて結成した民間防衛組織/感染症対策へ巨額の支援/農兵制の提案/梧陵の地政学的視点